
&WOLF by N organic
https://andwolf.n-organic.com/
スキンケアブランド「N organic」から新展開するメイクアップブランドのプロデュース。コンセプトメイキングからパッケージ、撮影等のアートディレクションまで包括的に担当。
女性の心にメイクで余白を
20-30代の働く女性にインタビューをしたところ、8割近くの女性が、「心に余裕がない」と答え、実際にほとんどの開発メンバーが同感だと口を揃えた。余白なく働く女性に、少しでも心に余裕をつくってもらいたいと、&WOLFをつくることにした。
「Between the dog and the wolf.」
それは、もうひと頑張りの夕暮れ時。
名前の由来にもなった「Between the dog and the wolf.」は、フランスのことわざで「夕暮れ時」をあらわす。目の前に犬の様なものがいたとして、昼なら犬だと分かり、夜ならそもそも何も見えないが、夕暮れ時には光が非常に曖昧で、それが犬(安全なもの)なのか狼(危険なもの)なのかの違いも分からないことからこのことわざが生まれたという。
日々見逃しているその空は、あまりにも美しい
夕暮れ時は、本来であれば1日が終わろうとする頃だが、女性たちは、翌日の会議の準備をしたり、夕飯を作ったりと、それぞれの理由でどこか忙しない。そんな曖昧な時間はもうひと踏ん張りの余裕なき時間であり、忙しさを理由に日々見逃しているその空はあまりにも美しい。
見逃していた美しいものを、そのポケットに詰め込んで。
プロジェクトは、コスメの内容を決めることではなく、オフィスビルの窓越しに、3000枚を超える写真を撮影することから始まった。その写真をパッケージに使用した他、空の写真から抽出した曖昧なグレーを容器のカラーに使用。「見逃していた美しいもの」に化粧直しの度に出会うことで、余白を感じてもらうことを目指した。
ある女性の何気ない「3日間」
ある女性の何気ない日常のストーリーを書き起こし、そこからビジュアル撮影へと落とし込むことで、ひとつひとつの写真に文脈を加えた。
左から、DAY1、DAY2、DAY3
DAY1(NATURAL) 満場一致で決まった内容にどことなく納得できないまま、 代案も打ち出せずに終わった会議。 本調子が出ず気の利いた発言ができなかった自分を 「もう5 年目なのに」と情けなく思いながらも 早々に再提案の企画書を練ることに。 同棲する彼には今日は夕飯は別でと連絡。 尽くすタイプの女じゃなくてごめんね。 独り占めの屋上で頭を冷やそうと気分転換。 小さく忍ばせたアイシャドウがふと指先に当たる。 さっと目元にラメを散りばめて、肌に一筋の艶を。 誰に会うわけでもない。わたしはわたしと対峙して、 優しく、丁寧に、慈しむように整える。 --- DAY2(TREND) 多忙な上司へのプレゼンを17 時にとりつけた。 提案には自信があるが、決議内容を大きく覆すので 各方面のスケジュールに影響がでる。 嫌な顔をされるかも。 上にも下にも気を遣わずにはいられないが、 忖度や遠慮なしにベストを尽くしたい。 そろそろ会議室へ向かおうと、資料を手にとり立ち上がる。 ふと窓ガラスに映った自分。寝不足も合間って疲れ顔。 スイッチを入れるようにポケットから 取り出すのは小さなお守りのルージュ。 ひと塗りすると広がる優しい香りとともに、 瞬く間に世界が煌めいた。 --- DAY3(BRAND) 提案がとおった。 社内調整になかなかの時間を要したけれど、 まずは第一歩。 めくるめく一週間を終えた金曜日。 今日は彼にご馳走すると約束した。 日が落ちる前に駅で待ち合わせするなんて久しぶりだ。 最近は家ですっぴんでパソコンと睨めっこする 姿ばかり見せていたから、 今日は一段と女らしさを意識する。 やっぱりいつだって綺麗だって思われたい。 オフィスを出る前に化粧室へ。 小ぶりなポーチを広げて少し念入りに整える。 鏡越しにうつる自分はなんだか綺麗だと思った。 --- 唇の潤いとともに沸々と自信が湧いてきて、上がる心拍数。 向かう先へと顔を傾ければキラキラと輝く目元は魅惑。 艶肌に引き寄せられた夕暮れの光は全面的に私を味方する。 足どりは軽い。 もうひと頑張りの夕暮れの少し手前。 時に高鳴るその気持ちを癒し、時に軽やかに心が奮いたつ。 進むその時にも私を癒し力づける、 ポケットに忍ばせるオーガニック。
CLIENT
株式会社シロク
STAFF LIST
Creative Director:木本梨絵
Art Director : Sonoko Hawthorne (SIROK.inc)
Art Director / Designer : 大森智哉(Smiles)
Project Manager : 須永紀裕/吉田剛成/津田ひかる(Smiles)
Copy writing : Maki Nagahisa
MOVIE
Model:高瀬真奈
Hair Make:松田未来
Stylist:小泉茜
Director:前川達哉(Creative Hub Swimmy)
Producer:増野雄亮(Creative Hub Swimmy)
Production Manager:石川竜之介(Creative Hub Swimmy)
Director of Photography:北岡稔章
Technical Director:中島唱太
Gaffer:穂苅慶人
Gaffer Assistant:河野氷雅
Prop Stylist:甘糟ユリ
Colorlist:平川裕美子
package
Photography:古川正之
WEB and other
Photography:平原 陽太郎(NCP)