
湖畔の時間
長野県・白樺湖で行われた、湖畔の心地よさを味わう野外イベント「湖畔の時間2020」のアートディレクション。ロゴ、メインビジュアル、イベント全体のグラフィックなどを幅広く担当した。
背景
海外では「Lake Resorts」というひとつのカテゴリが確立しており、週末の出かける先として「湖に行こう」という選択肢が当たり前のように存在する。一方で、日本において湖の価値はまだまだ確立されていない。
湖はいつも穏やかで、ひらけた空間を風が抜ける。消費から離れて非日常を存分に味わえるレイクリゾートこそ、今の日本人に必要なのではないか?そんな思いから、湖畔にあるホテルや近隣施設の有志のメンバーが集まり、湖の魅力を発信する白樺湖レイクリゾートプロジェクトチームが発足した。
概要
開催地である白樺湖は、長野県の標高1,400mの高原に位置し、一周3.8kmとコンパクトな規模の湖。なだらかな山々と白樺の木々に囲まれ、穏やかで明るい景色が広がる。まずは多くの人に、「湖の心地よさ」を感じてもらうためのきっかけづくりとして、本イベントは始動した。
デザインコンセプト
デザインは、プロジェクトメンバーひとりひとりの抱く湖への想いのヒアリングから始まった。それぞれの思いを紐解くと、4つのキーワードで湖を捉えることができた。それらを包括的に言語化するデザインコンセプトを考えた。
ロゴデザイン
湖の水面をとおして、私たちはゆるやかに繋がり、時間を共有する。そんなコンセプトを優しく表すロゴデザインを考えた。
本イベントは、地元の人にも県外の人にも愛されるものでなければならない。また、子供も大人も誰も置いてはいかない優しい場にしていきたいというメンバーの思いもあった。
ロゴデザインも、特定の誰かに刺さる一方で誰かを排除してしまうような過度に装飾的なものではなく、誰にでも受け入れられやすい優しさや余白を具備させることを重視。手書き文字をベースに制作した。
グッズ/制作物
イベント
出かける先に湖という選択肢が生まれることを願って
本イベントはこれで終わりではなく、湖で過ごす時間の豊かさを提案するレイクリゾートプロジェクトのひとつのきっかけに過ぎない。海へドライブに行くように、川でバーベキューを楽しむように、「湖で過ごすこと」が休暇の選択肢にあっても良いのではないか…本イベントを機にそんな気付きが生まれ、白樺湖や湖を訪れる人が少しでも増えることを願って、これからもプロジェクトは続いていく。
LAKE TIME 公式HP
https://shirakaba-lake.com/
Communication Director : 柴田菜々(quod,LLC)
Art Director / Designer : 木本梨絵(HARKEN)
Web Designer : 藤井翔太
PR : 宮本倫瑠・中川雅俊(quod,LLC)
note Editor / Writer : 鰐淵涼⼦
note Writer : 鈴⽊元太(quod,LLC)
Event Director : 井出⾠之助 松本将太 尾⾕ひかり(infusiondesign.inc)
Space Director : 佐藤千穂(HANGOUT COMPANY)
Artist Booking : 羽田寛士(infusiondesign.inc)
CONTENTS : TTNE / shishar’s / FIRE SIDE
Originator : ⽮島義拡(池の平ホテル&リゾーツ) 福井五⼤(⼋ヶ岳アドベンチャーツアーズ) 渡邉岳志(信州たてしな観光協会) 渡部⾒(エルソル)中筋健太(池の平ホテル&リゾーツ) 飯塚洋史(quod,LLC)柴田菜々(quod,LLC)
後援
茅野市/ 立科町/ 長和町/ 立科町商工会/ ちの観光まちづくり推進機構/ 信州・長和町観光協会/ 白樺湖まちづくり協議会
企画 制作 運営
湖畔の時間2020 実行委員会
https://shirakaba-lake.com/kohan-no-jikan-2020/
Photography : HIROYUKI KUDO / KYOHEI WATARI / NANATO YAMADA(toha)
Videography : REC inc.