.................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................
0

Your device window is too narrow.
Please change the window size.

Index
© HARKEN inc. all rights reserved

Routine Records

Concept making / Creative direction

ルーティンレコーズ

日本全国の主に知的な障害のある福祉施設、作家と契約を結び、彼らが描くアート作品をもとにさまざまな事業展開してきた福祉実験ユニット「ヘラルボニー」は、新たな福祉実験として、知的障害のある人々の日常音を「音楽」を通じて社会へ届け、体験者に認識の変化を促す新感覚のサウンドプロジェクト「ROUTINE RECORDS(ルーティンレコーズ)」を始動。その第一弾として、金沢21世紀美術館にて展覧会「lab.5 ROUTINE RECORDS 」を開催。HARKENでは企画クリエイティブディレクションを担当した。
Specs
  • Status
  • On going
  • Date
  • 2023 - Present
  • Client
  • 株式会社へラルボニー
Prev
Next
/3
ひとりひとりの日常が、そこから響き渡る環境音が、特別な音色に。

同じ行為を毎日何回も繰り返す。例えばコピー機で自分の顔をスキャンしたり、ポテトチップスの袋をかしゃかしゃしたり。一見不思議に見えるこの行動特性は、彼らにとっては日常であり、それをすることで心が落ち着いたり、気持ちを表現していたりする。本プロジェクトでは、これらの行為から生まれる「環境音」に着目し、「ROUTINE RECORDS」としてさまざまな音を聴取/音源化した。

Prev
Next
/3
自らの手で音楽へと展開することで生まれる自分ごと

空間の中央に展示されているDJブースでは、採取したルーティン音を自身でミックスし、オリジナルのトラックを作ることが可能。誰かの当たり前が「音」となり、その音を自らの手で音楽化することで、普段触れることの少ない知的障害のある人と来場者との垣根なき日常を繋ぐことを試みた。また、トラックメーカーのKan Sano氏によるルーティン音を使用したオリジナル楽曲も作成。

Prev
Next
/3
記号で可視化する

ロゴ、ポスター、特設ウェブサイト等のビジュアルは、アスキーアート(文字や記号を組み合わせて作成する絵画)を軸にデザイン。日常のルーティン(記号)が集積して音楽(アスキーアート)となり新たな意味を持つ本展示のプロセスを、可視化するようなデザインを試みた。各音はレコードとして展示され、ルーティナーがルーティン音を奏でている姿を撮影し、アスキーアートで表現している。

Prev
Next
/3
多角的に体験できる「日常音」

鑑賞者は展覧会場をぐるりと1周しながら、知的障害のある人々の日常から生まれる様々な音のバックグラウンドや創作プロセスを多角的に知ることができる。DJブースでは、音が生まれるルーティンで用いられるアイテムを目の前に、紐ずく番号のボタンを押すことで任意の音を鳴らし音楽を奏でることができる。

Prev
Next
/3
不思議で愛おしく謎に満ちた音色たち

展覧会「lab.5 ROUTINE RECORDS 」は、プロジェクトの起点にすぎない。このプロジェクトは、心の記憶を繰り返し再生させることを目指し、今後も続いてゆく。知的障害のある人のルーティンがつくりだす「ROUTINE RECORDS」は無数にあり、音を通して彼らの異彩を世界に放ち、人々の福祉、知的障害へのパーセプション(認知)に前向きな変化を起こすことが今後も目指されていく。

Staff
  • Concept making / Creative Direction
  • Rie Kimoto
  • Project Management
  • Riko Sakamoto
  • Graphic Designer
  • Heijiro Yagi
  • Web Designer
  • Kyosuke Saito
  • Spacial Designer
  • Takeshi Nishio (DAYS)
  • Track Maker
  • Kan Sano
  • Photographer
  • Yansu Kim (Yoin)

ZENB