.................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................................
0

Your device window is too narrow.
Please change the window size.

Index
© HARKEN inc. all rights reserved

Heralbony Lifestyle

Concept making / Photography

へラルボニーライフスタイル

知的障害のあるアーティストとライセンス契約を結び、彼らが描くアート作品をもとにさまざまな事業展開してきた福祉実験ユニット「ヘラルボニー」。たった1本のアートネクタイからはじまったブランドは、エコバックや財布、傘、クレジットカードなど、さまざまなプロダクトへと展開してきた。本プロジェクトは、そんなヘラルボニーがライフスタイルブランドにまで領域を広げている。「福祉」や「知的障害」という普段なかなか関わりを持ちづらい分野と一般的な生活者の間にある目に見えない境界線を更に溶かしていくことを目的にした新たな取り組みである。HARKENではその核となるブランドフィロソフィーの制作を担当した。
Specs
  • Date
  • 2022
  • Client
  • 株式会社へラルボニー
Prev
Next
/3
つくりたいのは、街を福祉で彩る未来。

「福祉」という言葉に人々の抱く感情の多くは「知らない、よく分からない」といったものだろう。福祉に対して手放しに、ポジティブでクリエイティブな感情を持つ人はそういない。これらは日常で「福祉」や「知的障害」に触れ合う機会は限りなく少ないことに起因する。けれどたとえば、幼い頃から座っていたお気に⼊りの椅⼦の⽣地が、いつも通っていた図書館の床の絨毯が、福祉から⽣まれたアートだったら。そこにある⾊彩をきっかけに「障害」のことを知っていたら、福祉の印象は今よりも少しだけ変わるはず。福祉と⽇常の間には、本来境界線なんてない。そんな当たり前をより高い解像度で実現するために、ライフスタイルブランドがスタートした。

Prev
Next
/3
障害がポジティブにあたりまえにそばにある。新しい未来のスタンダード。

プロジェクトはまず、へラルボニーのチームへのヒアリングから始まった。なぜやるのか。意義と魅力は何か。思い描く将来の姿とは何か。ヒアリングを重ねて見えてきたのは3つの大きな指針だった。一番に思い描くのは、障害がポジティブに、あたりまえにそばにあるという、新しい未来のスタンダードを作りたいということ。一方で、1プロダクトとしての確かな魅力が肝要で、「福祉だから買う」のではなく「かっこいいから買う」「欲しいから買う」ものであることが基盤として如何に大切かということも見えてきた。これらのキーワードを抽出し、ブランドのフィロソフィーを構想した。

Prev
Next
/3
街を、福祉で彩る未来。纏うから、暮らすへ。

本件はクラウドファンディングを媒体にすることから、コンセプトの他に、ヒアリングから整理したキーワードをもとにしたテキストを制作した。以下同文。私たちは、インテリアブランドを作りたいわけではありません。 目指すのは、暮らしの中に当たり前に、障害のあるアーティスト が放つ異彩が在る日常の実現です。幼い頃から座っていたお気に入りの椅子の生地が、いつも通っていた図書館の床の絨毯が、福祉から生まれたアートだったら。そこにある色彩をきっかけに障 害のことを知ったなら、福祉との出会いはきっと素敵だと思う。 福祉の現場と日常のあいだには、壁なんてひとつもない。そんな 当たり前を、街で、景色で実現したいと本気で思うのです。そのためには、今までやってきたネクタイや傘などの「纏う(ま とう)」を彩るものづくりから一歩踏みだして、世の中との接点 を増やす必要がありました。食べたり座ったり寝たり歩いたり。 そんな生活の流れの中で物理的に、福祉の場から生まれた異彩を やさしく感じられる日常。部屋の中に在るこれらの彩りはあまり にもエネルギーに溢れた美しさで、きっと毎日を華やかにしてく れます。纏うから、暮らすへ。使うたびに福祉のことを考えてほ しいとは言いません。けれど、遠い作り手の存在をどこかで感じ てもらえたり「これ素敵だね」と言われた時に「実はね」と、ついつい話してもらえたら、それほど嬉しいことはありません。

Concept 日々が、景色が彩って

くつろぐいつものリビングに。ふと見かける街並みに。 何気ない日常に、焼きつく まばゆい 彩りを。 HERALBONY LIFESTYLEは これまでの身に纏う喜びから一歩踏みだして 暮らしの中に在る日々の道具をつくるこころみです。 日本各地の福祉施設に在籍するアーティストの溢れる感性と 日本各地で紡がれた歴史あるものづくりの技術が手を組んで。 十年後も二十年後も長く使いたい佇まいと耐久を支えるのは 確かな技術で再現した色彩と心地よい造形。 そうして生まれたものたちは、日々に鮮やかな花を添え、 作り手と使い手を高らかに繋ぎます。 これが在ることで、日々が、景色が彩って。 暮らしの中に福祉の場から生まれた色彩が広がる生活を。

Prev
Next
/3
100年後も残るライフスタイルブランドを目指して

今回のブランドの立ち上げは確かに大きな一歩であると同時に、実現したい未来から逆算すると、ほんの小さな一歩に過ぎない。当たり前を作ることは、難しく途方もない。100年後も残るライフスタイルブランドを目指して今日も、まちを福祉で彩る未来を一歩ずつ実現していく。

Staff
  • Concept making
  • Rie Kimoto
  • Design
  • Riko Sakamoto
  • Editor / Writer
  • Ryo Saimaru
  • Photo / Movie
  • 雷神 inc.
  • Photo
  • Mariko Okazaki
  • Brand direction
  • Paper Parade Inc.
Cast
  • Model
  • Elaiza Ikeda

Spingle